機械式時計は、親子に渡って受け継がれることがあります。たとえメーカーが部品供給を停止しても、時計職人が壊れた歯車やネジを作ることができるからです。一方電子部品の組み込まれた時計は多機能で便利ですが、せいぜい20年が寿命で蘇らせることは困難です。

これは時計に限ったことではなく、我々が使う機械加工器具も同じです。近年はコンピューター制御が盛んで、旋盤やフライス盤といったマザーマシンも電子部品で武装されており、技術者はセッティングだけ行えば、あとは全て機械がやってくれる優れものです。しかし、その寿命はやはり20年くらいではないでしょうか。片や旧来の旋盤やフライス盤は、製造されて50年以上経った機械が、製造現場の第一線で活躍し続けています。機械加工の現場ですから、壊れた部品を直すのはお手の物です。

今回見つけた機械も、50年以上昔のイギリス製の芯出し顕微鏡です。この機械を簡単に説明しますと、例えば円の中心点を1/100mmの精度で見つけてくれるものです。もちろん電子部品なんてものは一切ありません。若干の不具合がありましたので修理しましたところ、数年前に購入した日本製の芯出し顕微鏡と、遜色がない精度を発揮してくれました。

電子機器はとても便利ですが、何時か壊れる・・・壊れたらどしょう・・・という不安が付きまといます。それに引きかえ機械式の道具は、壊れたら直したらいいやん!! ただそれだけ。何の不安もありません。精神衛生上とても好ましいのです。

最近、原因がよく解らないけど、いつも不安に付きまとわれている人が多いそうです。もしかしたら、身の回りの便利な道具が、何時か壊れる・・・壊れたらどうしよう・・・といった不安があり、それ一つ一つは小っちゃいものですが、あまりにたくさんの便利グッズに囲まれているため、大きな不安に膨れ上がっているのでしないでしょうか? そんな気がするこの頃です。いかがでしょうか?

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